Archive for the ‘解決実績’ Category

【解決実績⑥】高次脳機能障害〘専門医のご紹介と適切な賠償金の獲得〙

2023-04-07

既に後遺障害診断書が作成されていたものの、後遺症が正確に記載されておらず、また必要な検査が未了だった事案において、高次脳機能障害に精通した医療機関をご紹介の上、再検査の実施と後遺障害診断書を再作成していただき、自賠責保険での後遺障害等級2級1号の認定と示談交渉にて十分な賠償金を獲得できました。

①事案の概要
ご本人様は脳外傷という重傷を負われ、後遺症の影響により施設での生活を余儀なくされていたにもかかわらず、作成済みの後遺障害診断書の自覚症状欄には『なし』との記載がなされていた事案において、高次脳機能障害に精通した医療機関のご紹介と当該医療機関での再検査、及び新たに後遺障害診断書をご作成いただき、ご家族にも満足していただける事件解決が図れた事案です。
②事故態様 人対自動車
③お怪我の内容 顔面部挫創など
④ご依頼前に認定された後遺障害等級 ー
⑤症状固定の際の医師面談 有り
⑥ご依頼後に認定された後遺障害等級 2級1号
⑦後遺障害の内容 見当識障害、記憶障害などの高次脳機能障害
⑧任保険会社からの提示額 ご依頼前:ー
⑨獲得した賠償金(自賠責保険金、示談金) 5000万円
⑩事件処理のご依頼時期 治療先医療機関にて後遺障害診断書の作成後。
⑪事件解決の経過とポイント
被害者様(ご本人様)は、ご高齢でお一人暮らしをされていた方ですが、歩行中に加害者の自動車に跳ねられ、頭蓋骨骨折、急性硬膜下血腫、脳挫傷、びまん性軸索損傷等の重い頭部外傷を負われていました。そして、ご家族が、今後の示談交渉をご依頼される法律事務所を探すために、入院先の医療機関様にてご作成いただいた後遺障害診断書をご持参され、当事務所にお越しいただけましたが、その時点で複数の事務所に相談をされているとの事でした。作成済みの後遺障害診断書を示されましたので、私の方で、その記載内容をご確認させていただきましたところ、ご本人様が上記のとおり重い脳外傷を負い、退院の目途が全く立たないにも関わらず、ご作成されたドクターの専門領域では無かったためか、自覚症状欄には、『なし。』との記載と、それ以外には、長谷川式認知症スケールの点数が記載されているだけで、高次脳機能障害を適切に評価するための各種神経心理学的検査が実施されていないようでした。このような内容の後遺障害診断書を自賠責保険に提出した場合、残存しているはずの高次脳機能障害に対して、適切な後遺障害等級を受けることが期待できず、考えられる最悪のケースでは、ご本人様がご高齢の事もあり、証拠上、脳外傷の後遺障害が残存していない(非該当)との認定となったり、脳挫傷痕に関しての12級に留まることが十分に考えられました。ご家族からお話を伺いましたところ、当時の診ていただいていた医療機関様では、脳神経外科を取り扱っておられたようですが、脳外傷が専門領域外だったためか、率直に申し上げて、後遺障害診断書の記載に不足があると言わざるを得ない状況にありました。そのことを相談に来られたご家族にご説明しましたところ、いろいろな事務所にご相談したものの、当事務所にご依頼されたいとのことでした。ご依頼後、当職から、脳外傷に精通した医療機関様をご紹介させて頂き、当該医療機関様にて、高次脳機能障害を正確に評価するための各種神経心理学的検査の実施と新たに後遺障害診断書をご作成いただきました。その後、自賠責保険にて、後遺障害等級2級1号が認定され、この認定結果を元に示談交渉を行いました結果、ご家族にもご満足いただける内容で解決することが出来ました。

【解決実績④】鎖骨の変形障害〘異議申立てを経て保険会社提示額から約66倍の賠償金を獲得〙

2022-04-07

ご依頼前、既に後遺障害診断書が完成され、後遺障害等級非該当の結果が出されていましたものの、当職が主治医様と面談し、後遺障害診断書の加筆をご依頼し異議申立てを行った結果、併合12級が認定されました

①事案の概要
ご依頼後に、後遺障害診断書の加筆と異議申立てを行い、後遺障害等級が非該当から併合12級に見直され、十分な賠償金を獲得できた事案。②事故態様 バイク対自動車
③お怪我の内容 鎖骨骨折、肋骨骨折、血胸、頭部打撲など
④ご依頼前に認定された後遺障害等級 非該当
⑤症状固定の際の医師面談 ※症状固定後の後遺障害診断書再作成の際、面談実施。
⑥ご依頼後に認定された後遺障害等級 併合12級
⑦後遺障害の内容 疼痛を伴った鎖骨の変形障害等
⑧任意保険会社からの提示額 ご依頼前:18万円
⑨獲得した賠償金(自賠責保険金、示談金、和解金) 1200万円
⑩事件処理のご依頼時期 加害者の保険会社からの賠償額提示後にご依頼。
⑪事件解決の経過とポイント
依頼者様は、交通事故によって鎖骨骨折等重傷を負い、治療のために観血的骨接合術の手術を受けておられました。症状固定後、加害者の保険会社を通じて、事前認定を行ったものの、後遺障害等級が非該当となり、また僅か18万円の賠償金のご提示を受けられ、この結果に疑問を持ち、当事務所までご相談に来られました。

当職がお怪我の内容、現在も残っている症状等を確認させていただきしたところ、後遺障害等級が認定されるべき事案であると考えられましたが、後遺障害診断書の記載内容は恐縮ながら十分なものではありませんでした。そのため、主治医様と面談させていただき、後遺障害診断書への加筆のご相談と後遺障害の認定基準などについてご説明させて頂きました結果、快く後遺障害診断書診断書への加筆を行っていただくこととなりました。
その後、異議申立てを行った結果、併合12級が認定され、最終的に、加害者の保険会社からの当初提示額から約66倍もの十分な賠償金を獲得できました。
後遺障害診断書の作成過程を、加害者の保険会社や治療先医療機関に任せっきりにした場合、適切な賠償金が獲得できなくなること、及び手前味噌ですが後遺障害に精通した弁護士が主体的に関わっていくことによって、結果が全く異なってくることを実感できた事案であると考えます。

【解決実績③】高次脳機能障害、外貌の障害、眼球運動障害(複視)〘専門医のご紹介と適切な賠償金の獲得〙

2022-04-06

症状固定前にご依頼を頂き、脳神経外科の専門医をご紹介の上、適切な後遺障害診断書が作成されるようサポートさせて頂き、その結果、併合5級が認定されました。

①事案の概要 専門医での後遺障害診断、医師面談による後遺障害診断書の記載内容の充実化、自賠責調査事務所面接立ち合い等によって、適切な後遺障害等級が認定された事案
②事故態様 バイク対自動車
③お怪我の内容 脳挫傷、前額部陥没骨折、眼窩骨折
④ご依頼前に認定された後遺障害等級 ―
⑤症状固定の際の医師面談 有り
⑥ご依頼後に認定された後遺障害等級 併合5級
⑦後遺障害の内容 神経系統の障害(高次脳機能障害)7級、外貌の障害7級、眼球運動障害(複視)13級
⑧獲得した賠償金(示談金、和解金)3100万円
⑨事件処理のご依頼時期 症状固定前(後遺障害診断前)
⑩事件解決の経過とポイント
複数の診療科での後遺障害診断に立ち会い、適切な後遺障害診断書が作成されるようサポートを行いました。脳外傷に関しては、前医において、後遺障害の残存が不明なままとなっていましたので、高次脳機能障害に精通した脳外科医をご紹介させていただき、その結果、高次脳機能障害を含め、適切な後遺障害等級が認定されました。また、醜状痕に関しての自賠責調査事務所での面接にも立ち会わせていただきましたが、その結果、適切な等級認定に寄与出来たのではないかと思います。依頼者様は、他の弁護士にもご相談されていたようですが、最終的に当職にご依頼をいただき、良い解決が出来たものと自負しています。その他、加害者は任意保険に未加入という問題が有りましたので、依頼者様の利用可能な無保険車傷害補償特約への請求を行い、十分な補償を獲得することが出来ました。適切な後遺障害診断書作成の重要性、専門知識の必要な傷病(高次脳機能障害)に対しての専門医による検査の重要性を再認識した事案です。

【解決実績②】鎖骨の変形障害、肩甲骨の変形障害〘保険会社提示額から約18倍の賠償金を獲得〙

2022-04-05

後遺障害診断書の再作成を依頼し、その結果、後遺障害等級非該当から併合11級が認定されました。

①事案の概要:適切な後遺障害等級の認定によって、当初保険会社提示賠償額の約18倍の賠償金を獲得できた事案。
②事故態様 バイク対自動車
③お怪我の内容 肩甲骨骨折、肋骨多発骨折、鎖骨骨折等
④ご依頼前に認定された後遺障害等級 非該当
⑤ご依頼後に認定された後遺障害等級 併合11級(※異議申立手続によって)
⑥後遺障害の内容 鎖骨の変形障害、肩甲骨の変形障害
⑦相手方保険会社からの提示額 45万円
⑧獲得した賠償金(示談金、和解金) 830万円(約18倍に増額
⑨事件処理のご依頼時期 相手方保険会社から賠償額提示後
⑩事件解決の経過とポイント
バイクを運転中、普通乗用車に巻き込まれ、多数の骨折等重傷を負ったものの、相手方保険会社から、非常に低額な賠償額しか示されなかったため、ご家族が知人を通じて、当職にご相談された事案です。
相手方保険会社の回答書を確認すると、依頼者様に残存している後遺障害が全く反映されていなかったため(※後遺障害が残存しているのに残存していない扱いとなっています。)、非常に低額な賠償金が提示されていました。そこで、ご依頼をいただいた後、当職が、治療先の医療機関へコンタクトを取らせて頂き、適切な後遺障害診断書が入手できるよう試みました。当初、主治医が、後遺障害の残存(鎖骨・肩甲骨の変形障害)と後遺障害診断書の作成に否定的だったのですが、自賠責保険の認定基準などについてご説明させて頂き、ご納得の上、後遺障害診断書をご作成いただきました。その結果、約18倍もの賠償金を獲得でき、依頼者様及びそのご家族に喜んで頂くことが出来ました。本件は、依頼者様が、相手方保険会社を通じての事前認定手続によって非該当となっており、その後、当職が代理人として、異議申立手続き行った結果、併合11級の認定を得る事が出来ました。

異議申立手続きの際には、当事務所での過去の後遺障害等級認定事案を証拠資料として提出し、適切な後遺障害等級認定がなされるよう工夫を試みました。また、単なる体幹骨の変形障害の場合、示談交渉の際、相手方保険会社からの逸失利益を否定される場合が有りますので、損害立証についても工夫し、満足できる解決に導く事が出来たものです。

後遺障害の残存に関して、また相手方保険会社からの賠償額の提示に関して、交通事故処理に精通した弁護士への事前のご相談の重要性を再認識できた事案であると考えます。

【解決実績①】高次脳機能障害、視力障害(複視・視野障害)等〘保険会社提示額から約17倍の賠償金を獲得〙

2022-04-04

適切な後遺障害診断書が作成されるよう医師面談を行い、その後、訴訟にて十分な立証を尽くし良い成果が得られました。

①事案の概要 適切な後遺障害等級認定と、その後の裁判を経て、任意保険会社提示賠償額から約17倍の賠償金を獲得できた事案
②事故態様  歩行者対自動車
③お怪我の内容  びまん性軸索損傷、足関節骨折、脛骨高原骨折、外
傷性視神経萎縮等
④ご依頼前に認定された後遺障害等級 ―
⑤症状固定の際の医師面談 有り
⑥ご依頼後に認定された後遺障害等級  併合7級
⑦後遺障害の内容)  ①神経系統の障害(高次脳機能障害)9級、②下肢の機能障害10級、③視力障害(複視・視野欠損)8級
⑧任意保険会社からの提示額  150万円
⑨獲得した賠償金(自賠責保険金、示談金、和解金)2600万円(約17倍に増額)
⑩事件処理のご依頼時期  症状固定前
⑪事件解決の経過とポイント
症状固定前にご依頼をいただき、整形外科、眼科、脳神経外科の主治医と後遺障害診断の内容に関して、事前打合せを行い、そして、必要となる検査を実施していただきました。その後、各診療科にて、十分な内容の後遺障害診断書を作成していただき、自賠責保険に対して被害者請求を行った結果、併合7級が認定されました。
その後、加害者の保険会社側に賠償請求を行いましたところ、既往症による後遺障害であるとの心無い反論をされ、150万円という非常に低額な賠償額の提示がありました。依頼者様や私自身も到底納得できるものでは無かったので、提訴し、最終的に保険会社側提示額の約17倍の2600万円で和解に至りました。
依頼者様は、お身体中、大怪我をされていましたが、依頼者様自身では、後遺障害に漏れの無い適切な後遺障害診断書の作成を依頼することは、一般的に困難ですので、手前味噌で恐縮ですが、弁護士の助言や事務処理の重要性を再認識した事案です。
また、訴訟では、加害者(保険会社)側から、高次脳機能障害、及び視力障害に関して、既往症の影響によるものと強い反論が出されましたが、主治医の協力を得て立証を尽くし、良い成果が得られたと思います。

keyboard_arrow_up

0785995147 問い合わせバナー 無料法律相談について